犬にとって至福の時間。
大好きな飼い主さんと外へお出かけできることは犬にとって最も楽しい時間といえるでしょう。
また、犬はもともと運動好きな動物です。
健康維持のためにも、毎日欠かさず散歩にでかけることをおすすめします。
ただ、最初は楽しかったけれど、毎日同じ道を散歩していると、散歩することが義務のようになってしまっていることはないでしょうか。

犬を散歩に連れていく理由

散歩は第一に運動不足解消になります。
また、1日中室内に閉じこもっているとストレスに繋がります。散歩に連れていって気分転換をさせてあげましょう。

また外の世界に触れる事で、五感が刺激され、脳が活性化されます。
何よりも家族以外の人に出会う事、外の世界で体験する事は社会性を身につける上で最も重要なことです。
外の世界を知らないと、チャイムや車などのちょっとした音にも臆病になったり吠えたりしてしまいます。

今後の生活をストレスなく過ごすことができるように散歩に出かけましょう。
散歩を行う時間は飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションを取る時間にもなります。
愛犬との信頼関係を築く上でとても大切な時間です。

犬の散歩 頻度・時間・距離

運動不足解消・ストレス解消のためにも基本的には毎日散歩に連れて行ってあげましょう。
ただし、犬のサイズや年齢によって必要な運動量は違ってきます。
体の大きい犬や若い犬、運動が好きな犬種ほどより多くの運動量を確保する必要があります。

  • 小型犬  20~30分 1~2㎞
  • 中型犬  30~40分 2~3㎞
  • 大型犬  30~60分 3~4㎞

1回の散歩の時間が短い場合や、外でないと排泄を我慢してしまうという場合は、1日2回行ってあげるといいでしょう。

上記はあくまで目安です。ドッグランで走ったり遊んだりすることで十分に満足することもあります。
反応を見ながら調整しましょう。

日によって散歩に行きたくない場合もあります。無理をせず様子を見てあげましょう。
特に老犬の場合は体調をよく観察しながら、回数や時間を調整しましょう。

散歩に出かける時間を一定の時間に決めると、犬は散歩に行ける時間だと覚えてしまうことがあります。
その時間になると吠えたり、決まった時間に散歩へ行けない場合に強いストレスを覚えたりすることがあります。
散歩の時間はできるだけランダムにしましょう。

また、いつも同じ散歩コースだと、そこを自分のテリトリーだと勘違いし始め、社会化ができていない犬の場合は、自分の散歩コースで出会った犬に吠えたりこともあります。
散歩のコースもランダムに日によって変えてみてはいかがでしょう。

犬の散歩にはマナーがあります

普段のなにげない散歩にもマナーがあります。
「これくらいは大丈夫だろう」その考えに大きな間違いがひそんでいます。
安全にそしてまわりに迷惑をかけないように散歩するにはどうすればいいでしょうか。

リードなしで犬の散歩はNG

公共の場でのNOリードはいけません。
「うちのワンコはよくしつけられているから大丈夫」それは飼い主の過信にすぎません。
なぜなら、犬の行動はだれにも読めないからです。
わまりの人に突然飛びついてケガをさせてしまたらどうしますか。もしそれがお年寄りや子供だったら大ケガにつながるかもしれません。

間違いなく飼い主の責任が問われます。
絶対にNOリードで散歩するのはやめましょう。

必ずしもみんな犬が好きだとは限りません。
犬が苦手な方にとって向こうからNOリードで犬が近づいてくる状況は恐怖でしかありません。
また、車やバイクのドライバーから見てもNOリードの犬は危険な存在です。いつ車道に飛び出してくるか分からない状況はとても危険です。

NOリードで散歩させる行為は犬を危険にさらしているということです。愛犬の命をリードでしっかり守ってあげましょう。

犬の排せつ物の処理は飼い主の義務

犬のフンの片づけは、飼い主の最低限のマナーです。
ウンチは袋に入れて持ち帰り、オシッコは水できれいに流しましょう。

自分の家の前で犬のウンチが落ちていたらどうですか。気づかずに踏んでしまったらどうですか。
子供たちが遊ぶ公園で犬のフンが放置されていたら、誤って触れてしまう可能性もあります。

なにより、公共の場を不衛生な環境にすることで地域によっては条例違反となる場合もあります。
法律云々ということではなく、最低限のマナーとして必ず持ち帰るようにしましょう。

犬の本能 マーキング行為

犬の本能のひとつとしてマーキング行為があげられます。
自分のテリトリーを主張する手段として目印となる箇所に排泄していく行為をいいます。

ただその目印が他人の家の外壁だったら、道路脇の駐車場に止めてある車やバイクだったら、公園の遊戯施設だったら、・・・・。

トラブルのもととなるのは言うまでもありません。

まずは、散歩する場所が大事です。
私有地の塀や駐車場の敷地内など配慮が必要な場所を意識して散歩しましょう。

公共の場でブラッシングはしない

公園のベンチなどでブラシをかけると毛が飛んで周りに迷惑をかけます。
ブラッシングは自宅で行いましょう。

相手の許可なしに犬を近づけない

犬の社会性を養ううえで、いろんな人や犬に慣れさせることは大事なことです。
積極的にふれあうことはいいことですが、相手の許可なく近づけるのはやめましょう。

公共のマナーと散歩に必要な持ち物をきちんと確認して、愛犬との楽しい散歩に出かけましょう。

散歩に適さない天候

夏場の暑い時期は、犬も熱中症になります。特にアスファルトの上は灼熱の熱さと化します。
肉球をヤケドしたりするおそれもありますので、早朝や夕暮れなど涼しい時間帯を選ぶようにしましょう。

また夜の散歩には首輪やリードに装着できるライトがあると安全です。
雨の日はレインコートを着せてもいいでしょう。

基本的には毎日散歩に出かけるのがベストですが、あまりにも暑い日や寒い日、雨が激しい日など、また体調がすぐれない日は散歩に行かない選択をすることも大事です。そんな日は室内でボール遊びなどで愛犬の欲求を満たしてあげましょう。

犬の散歩 あるある

ニオイを嗅いで前へ進まない

散歩に行くと、愛犬が地面の匂いばかり嗅いでなかなか前に進まないって事ありますよね。
実はこの行為、あまり犬にとって良くありません。

犬はニオイから様々な情報を得ています。犬は本能としてニオイを嗅ぐことで色々な判断をしていて、例えば他の犬がしたおしっこの臭いから、どんな犬なのかが分かるといわれています。

ただし、ニオイを嗅がせすぎるのにも問題があります。

好きな場所を好きなだけ嗅げるということは、散歩の主導権は犬が握っているということになります。
飼い主さんが「帰ろう」とか「そっちに行っちゃダメ」と指示をしても、全く言う事を聞かないといったことが起こります。

拾い食いの危険性があります。ニオイを嗅ぐのに鼻を近づけたその流れでパクッと食べてしまうことがあります。
それが安全なものかどうかわかりません。毒性のあるものを口にしてしまうとたいへんです。

マーキング癖がついてしまいます。他の犬のおしっこを嗅ぎ続けているとマーキングを誘発し、あらゆる場所でマーキングをするクセがついてしまいます。

では、どう対処すればいいのでしょうか。

ニオイを嗅ぐのは犬にとって自然で楽しい事なので、全くニオイを嗅がせないようにすることは犬にストレスを与えてしまうばかりで解決にはなりません。
嗅いで良い場所・悪い場所は飼い主さんが決めましょう。主導権は飼い主さんにあります。

飼い主さんとのアイコンタクトに集中させる訓練をしましょう。
普段から愛犬の名前を呼んで、飼い主さんの方を見たら目を合わせるようにしましょう。
そうすれば散歩中に臭いを嗅いでいても、名前を呼べば目を合わせてくれるようになります。

目をあわせたら思いっきり褒めてあげましょう。褒められると嬉しくて、アイコンタクトすることに集中するようになり、ニオイをかぐ行動が徐々に減っていくでしょう。

犬がリードを引っ張る

リードをぐいぐい引っ張って歩く犬を見かけたことはありませんか?

犬が飼い主さんの前を歩くことになります。何か危険があった場合、飼い主さんの対応が遅くなってしまいます。

例えば車の前に突然飛び出してしまったり、すれ違う人や自転車、ほかの犬などに飛びかかってケガをさせてしまったり、事故やトラブルになってしまうことも考えられます。

また、引っ張り癖のある犬の体格によっては、飼い主さんが転倒してケガをすることも考えられます。

犬がリードを引っ張ると飼い主さんは仕方なく歩くので、犬は「リードをひっぱると進んでくれる」と勘違いします。
引っ張ってるときは一切動かず、リードが緩んだら時点で進みましょう。「リードが緩むと進んでくれる」ということを覚えてもらいましょう。

このように、犬の散歩にはあらかじめ飼い主が知っておかなければならないことがたくさんあります。きちんと理解して、散歩の時間を有意義に過ごしましょう。