一言でドッグフードといっても、どれを選べばいいのかわからないほど多くの種類があります。
犬のサイズライフステージ目的によって、飼い主は 愛犬に適したドッグフードを選ぶ必要があります。
数多くあるドッグフード。まずは、どんな種類があるのかタイプ別に見ていきましょう。

総合栄養食と一般食と栄養補助食

総合栄養食は、

犬または猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで、指定された成長段階における健康を維持できるような、栄養素的にバランスのとれた製品

総合栄養食=主食 の位置づけで問題ありません。

 

一般食(間食)は、おやつやスナックなど与える回数や量に制限が決められたペットフードです。
与える限度量は、原則として1日当たりのエネルギー所要量の20%以内に抑えることが求められています。パッケージの記載に従って、与えるようにしましょう。

 

その他の目的食として、栄養補助食があります。
 特定の栄養の調整やカロリーの補給などの目的を満たすもので、動物用サプリメントとも言われています。

 

犬のサイズ

ドッグフードは犬のサイズによって分類されています。
なぜなら、犬のサイズによって必要なカロリーや栄養素が調整されているからです。 
犬のサイズを大まかに分類すると、大型犬中型犬小型犬 の3種類に分けられます。
商品パッケージに記載があるので、必ず確かめてから与えるようにして下さい。

ライフステージ(成長段階)

年齢別のフードはたくさんありますが、正しく選ぶにはどうすればいいでしょうか。
子犬成犬シニア犬といった成長段階によって、必要な栄養素が異なります。
子犬用はカロリーや、身体をつくる栄養素が多く含まれています。
一方、シニア犬はカロリーが少なく、消化吸収を補助する成分が多く含まれています。

ライフステージの区分け
  ♦哺乳期(授乳期)~ 生後30日ごろまで 
  母乳または、犬用ミルク。  

  ♦離乳期:生後20~60日ごろまで
  離乳食または、子犬用ドライフードをお湯、ミルク等でふやかしたもの。

  ♦成長期:1歳ごろまで(大型犬で1歳6ケ月、小型犬で10ヵ月齢)
  子犬用(成長期)フード。
 
  ♦成犬期:1~7歳ごろまで
  成犬用フード。
  
  ♦シニア期・高齢期:7歳ごろ~
  シニア用フード。
  代謝や消化力が落ちてくるため、脂肪が少なめで低カロリー、胃腸への負担を減らしたもの。

ドッグフードの種類

 

ドッグフードは、水分の含有量によって、4種類に分けることができます。
水分量が多いほどやわらかく、保存期間もそれぞれ異なります。
それぞれの特徴を見てみましょう。

ドライフード

水分量が10%程度までのドッグフードがドライフードです。
乾燥しているので開封後の保存期間が長いのが魅力です。
粒状やフレーク状のように様々な形があります。歯ごたえのある食感なので、アゴの動きを鍛えたり、歯の健康にも役立ちます。
市販されているドライフードは、種類が多く安価なモノから高価なモノまで幅広く取り揃えています。
水分含有量が少ないので、水と一緒にあげたりふやかしてあげたりするといいでしょう。

ソフトドライフード

水分量が10%~30%のドッグフードです。しっとりしているのが特徴です。そのしっとり感を保つために湿潤調整剤を使用しています。
加熱発泡処理されてはいますが、含んでいる水分が多いのでカビが生えないように注意しましょう。
また、滅菌処理されている缶詰ではなく袋詰めの商品が多いので封を開けると空気に触れて品質が低下してしまいます。
酸化防止のために真空容器につめかえるなど、保存方法に注意が必要です。

セミモイストフード

水分含有量25%~35%程度のドッグフードです。ドライ・ソフトドライフードと違って膨らませたりはしておらず、半生タイプで風味がよくやわらかい質感が特徴です。
湿潤調整剤で水分は保たれていますが、放置していると水分が飛んでどんどん硬くなるので、保存には注意が必要です。

ウェットフード

ウェットフードはドッグフードのなかでも水分が多く含まれている(75%程度)ので、犬にとっては最高のごちそうといえます。
缶詰やレトルトパウチ、アルミトレーに詰められています。
肉や魚を原料としたオートミールタイプ、それらに野菜やビタミンを加えたレーションタイプがあります。
未開封なら長期間保存ができますが、開封後は傷みやすいので、早めに使い切るようにしましょう。
ウェットフードを主食にすると噛む力、つまり顎の力が弱くなってしまうこともあるので、ウェットフードだけにするのではなく、ドライフードなど他のタイプとバランスよく与えるといいでしょう。

ドッグフードのパッケージ表示の見方

ドッグフードのパッケージには、人間の食品と同様に原産国原材料賞味期限などの記載があります。
これは、ペットフード公正取引協議会のもと「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定めた9つの表示項目からなります。

名称

対象の動物を指定するものです。商品名ではなく、犬・猫など、どの動物に給餌するものかを表示します。

賞味期限

開封しない状態における、品質保証期限をさします。
ドライフードの場合、開封後はその後約1か月を目安に使い切りましょう。
ウェットフードの場合、冷蔵庫に保存し、数日以内の消費してください。

原材料

内容物の割合が多い順に表記されています。法律では、はっきりと明記するよう定められていますが、含まれている量が5%未満であれば表示する必要がなかったり、「~~他」などのあいまいな表記であったり、内容物の割合を多く見せるため、分類名にすることで  例)「家禽類(チキン、ターキー、他)」など表示のトップに記載があったり、かなりあいまいな表記が許されている状況が見受けられます。

原産国

「原産国」とは、最終加工が行われた国のことです。
原材料に中国産のものが使われていたとしても、最終的に日本の工場で包装加工などされたのなら、原産国は「日本」となります。

事業者名と住所

製造業者や輸入業者、および販売業者の名称と住所です。

ドッグフードの選び方

これまでに選択の基準として、サイズによる区分、ライフステージよる区分、ドッグフードの種類について見てきました。
犬のサイズやライフステージについてはそれぞれ該当するものを選択しましょう。
ドッグフードの種類については、大きく分けてドライとウェットがありますが、基本的には長期保存ができるドライフードがおすすめです。
ウェットフードは、風味豊かないわゆる「おいしい」味につくられています。
ドライフードを食べないからといって、ウェットフードばかり食べさせると、その味に慣れてしまい、一切ドライフードを食べなくなることもあります。
ドライフードにウェットフード適量混ぜるなど工夫しながら与えるようにしましょう。
また、ドライフードと同じような感覚でウェットフードを与えてはいけません。
カロリーオーバーで肥満につながります。
それぞれの種類に適量が設定されています。
年齢や体重に合わせたフードごとの適量を理解したうえで、与えるようにしましょう。
保存方法・賞味期限にも注意しましょう。
ウェットフードのように冷蔵庫で保存が原則のものなど、開封後の保管の仕方はそれぞれ異なります。
開封してからどのくらいの期間で消費しないといけないのかを確認のうえ、愛犬に傷んだフードを与えないように気をつけましょう。
ドッグフードのパッケージ表示を参考に価格から栄養素まで様々な点を確認のうえ、総合的にドッグフード選びをするといいでしょう。

プレミアムドッグフードとは?

プレミアムドッグフードという言葉をよく耳にすることがあると思いますが、こちら何かと言いますと、実は明確な定義はありません。
ただし、一般的にいうプレミアムドッグフードとは防腐剤保存料など添加物が使われていないものを指します。
それに加えて、高品質な素材が使われている、いわゆるヒューマングレードといった言葉を聞いたことがあるかと思いますが、人間が食べても問題ない品質、また人間が食べるものをペットフードにとりいれている、そうした今までにない高品質なドッグフードが市場にでてきています。
では、なぜプレミアムドッグフードが注目されているのか?
2007年、米国で有害物質が混入したペットフードが原因で多くの犬・猫が死亡するといった事件が起きました。
これをきっかけに翌年2008年日本でも「ペットフード安全法」といった、ペットフードの安全性を担保する法律がつくられました。
そして今日にいたるまで、徐々に私たちのぺットフードに対する意識が変わってきたこと、また、愛犬と長く健康に過ごしたいといった、ペットの人間化が進んだことも要因の一つでしょう。
それまでのドッグフードは、人間の食べ残したものや、そもそも人間が食べないもの中心に作られていました。
近年、安心・安全が重視される中で、ドッグフードはヒューマングレードといった人間が食しても問題ない品質レベルにまで向上してきました。これからも、ドッグフードは様々なユーザーのニーズに答えるべく進化していくことでしょう。

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