高齢化が進む中、サービス付き高齢者向け住宅や老人ホームの数が増加しています。その中には「ペット可」の施設もあることをご存じでしょうか。ペットと入居できるサービス付き高齢者向け住宅及び老人ホーム、どういった特徴があるのかご紹介します。

ペット可高齢者向け住宅・老人ホームの特徴

ペット用設備の設置

ペット可のサ高住・老人ホームでは、施設の全棟をペット可にするわけではなく、施設の一部をペットとの入居を可とするなどしています。動物嫌いの人やアレルギーを持つ人もいるため、居住する区分を分けることや、場所によってはペット立入禁止にするなどの配慮がなされています。動物と同じ空間で生活をともにするため、手足を洗うための水場の設置や、定期的な予防接種の義務、去勢・避妊手術の実施など、トラブルなく快適に暮らしていくために守らなくてはいけない事柄はいくつかあります。(各施設により異なる)

管理費用や保証金

ペット可の施設では、動物飼育管理費や保証金などが必要です。特別養護老人ホームや有料老人ホームは、入居して食事や排せつなど身の回りのお世話を受ける施設なので、一般的に動物管理費用を別途必要としています。サービス付き高齢者向け住宅は賃貸住宅なので、毎月の賃貸料のほかに動物を飼う場合は敷金や保証金が別途必要な場合があります。

ペットの世話

特養や有料老人ホームの場合は、職員がペットの世話をする場合がありますが、サ―ビス付き高齢者向け住宅では入居者自身が基本的にペットのお世話をします。なかには動物の世話をするボランティアを入れている施設や有料で通院などの代行を請け負うサービスを設けている施設があります。入居者が亡くなった場合、あらかじめペットの引き取り手を決定しておく場合や、NPO法人や愛護団体と連携したり、ペット信託制度を利用したり、施設でそのまま預かるというケースもあります。

費用

一般の高齢者向け住宅・老人ホームの費用が施設・サービス内容により大きく幅があるのと同様に、ペット可の場合でも同じことが言えます。施設により入居時費用や月額利用料等の設定が異なるため一概に比較はできませんが、例えば首都圏で5年入居した際の費用をみると、ペット可高齢者向け住宅の場合、高額なケースでは5年で約6,000万円、安価なケースで約600万円、ペット可老人ホームの場合は、高額なケースで約1億円超、安価なケースで約500万円など費用については、それぞれの施設のサービスの内容に応じて様々です。

契約形態

サービス付高齢者向け住宅は賃貸住宅ですので、入居者は事業主と建物賃貸契約を結び、ニーズに応じて別途生活支援サービス契約を結びます。老人ホームは介護施設になりますので、入居者は事業主と利用権契約を結びます。入浴・排泄・食事の介護・食事の提供・家事(洗濯・掃除)・健康管理等のサービスを受けます。国の管轄も、高齢者向け住宅は国土交通省、老人ホームは厚生労働省になります。

高齢者がペットを飼うことのメリット

高齢者がペットとともに暮らすことで生活に刺激が生じるのはもとより、ストレスが減り精神的に落ち着きをもたらしてくれます。自然と会話や笑顔が増えるようになります。認知症の特徴として感情が乏しくなることがあげられますが、会話や笑顔が増えることによって認知症患者にも効果が認められます。近頃ではアニマルセラピーとしてペットを活用する老人ホームもよく見られます。このように、高齢者がペットとともに暮らすことには様々なメリットがあります。 逆にデメリットとして、散歩に連れて行ったり、糞尿の掃除をしたり、ペットも高齢になってくると介護が必要であったり、世話をする必要がある点があげられますが、最近ではペットを飼う高齢者を支援する仕組みもできています。うまく活用することで充実したペットととの生活を送ることができるのではないでしょうか。それが、ペット飼育サービスであったり、ペットも一緒に入居できる高齢者住宅・老人ホームなのです。

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