日本人の犬猫の飼育頭数は1855万2000頭(2019年5月)で、15歳未満の子供の数を上回っています。しかし、直近5年間は50~60代に限り、犬の飼育率が低下している傾向が見られます。

その原因として、ペットフードの品質向上や動物医療の進歩で動物の寿命が比較的長くなってきていることがあげられます。今や15歳でも元気な犬や猫は珍しくありません。ペットが高齢になるにしたがって、きちんと飼い続けられるかどうか不安を感じて、ペットを飼う事を断念する高齢者が年々増えていることが背景にあります。

 高齢者がペットの高齢化で飼い続けることができない場合は、里親探しもままならず、止むを得ず殺処分という選択肢を選ばざるおえないケースが多いのです。
一方、ペットは散歩などを通じて運動するきっかけとなるなど、高齢者にとって生活にいろどりや潤いをもたらしてくれているのも事実です。同時に、ペットと身近に触れ合う関係が人間の健康寿命を延ばすといった研究結果も報告されています。高齢化社会の中でペットを飼い続けることは本当に難しいことなのでしょうか。

ペットの老々介護 改善策はあるの?

ペットの老々介護は、今や大きな社会問題になりつつあります。動物愛護の観点から殺処分ゼロを目指す方針をすすめる自治体が多い中、その流れとは逆行するかたちで老々介護の問題があるからです。そこで、こうした問題を解決すべく 今、注目を集めている民間サービスがあります。

老犬ホーム

何らかの事情により老犬の世話が出来なくなってしまった飼い主から、短期や長期で老犬を預かり介護する施設です。
※老犬ホームについて詳細はこちら

ペット可高齢者向け住宅

「高齢者向け住宅」でペットと一緒に暮らせるサービスです。自分で飼育するのが難しい場合は、スタッフが代行してくれるサービスもあります。

ペット可老人ホーム

通常の老人ホームのサービスを受けながらペットも入居できるサービスです。ペットを飼育しながら生活できる施設もあれば、施設が預かりスタッフが飼育する施設もあります。
※ペット可高齢者向け住宅・老人ホームについて詳細はこちら

ペット信託

飼い主にもしもの事があった時に、残されたペットのための保険です。ペット信託に預けておいたお金を、契約している新しい飼い主や預かってくれる施設へ定期的に渡し、そのお金でペットのお世話をしてもらうサービスです。
これらのサービスを利用すれば、高齢や病気でペットの世話ができなくなった時も、安心して生活できます。利用するしないにかかわらず、まずこうしたサービスがあることを知っておくことは大事です。

備えあればこそ

高齢者にとってペットはずっとそばにいてくれるかけがえのない存在であることは間違いありません。それゆえに世話をしてあげられなくなる、あるいはそばにいてあげられなくなるといった心配をするのは当然のことです。
いつまでも一緒に暮らせるように自身もペットも健康に気を配ることはもとより、「万が一病気になったら」に備えて解決策として情報収集をしておく事が重要です。

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