犬と人間が仲良くできるワケ

犬が人間と仲良く暮らせるのはなぜなんだろう。不思議に思いませんか?
犬は本来は肉食動物だとされています。ですが、人間による家畜化が進むなかで、徐々に食生活が多様化し、植物や穀物など肉以外のものも食べるようになりました。
それに合わせて消化器官も肉以外の食べ物をある程度消化出来るようになったことで雑食化が進んだといわれています。

こちら、愛犬ごはんの歯です。本気で噛まれると大けがしますよね。
歯だけみると立派な肉食獣です。8年間、ともに暮らしてきましたがもちろん本気で人を噛んだことは一度もありません。

犬も虎やライオンのように狂暴な動物であったかもしれないのに、なぜその道をたどることがなかったのでしょう。

犬の祖先 オオカミの存在

犬と人間の関係性を知るには、犬の祖先であるオオカミの存在が大きく関連しているようです。

さかのぼること1万5千年前、ヒトは狩猟をすることで生活を形成していました。
まだこの時期では農耕も知らないヒトは場所を移動しながら生息していたと考えられます。ヒトは他の動物と同様に弱肉強食の世界で暮らしていました。

 そんな中でヒトが集まって暮らすキャンプに警戒心の低いオオカミが近づき、ヒトの残飯を食べ始めたとされています。残飯を食べる事でオオカミは狩猟する機会が少なくなり、徐々にヒトの集落に住みついたという説です。

一方、オオカミの成獣を人に馴れさせることはほぼ不可能に近いとも言われています。しかし、幼獣のうちに群れから離し人間の中で育てたオオカミは、かなり人に馴れる可能性があるといいます。
幼獣のうちに人間の生活に溶け込ませ、のちに狩猟のパートナーとして、また時には可愛がる対象にしていたという説です。

しかし、幼獣のうちから人馴れしているといっても、成獣になれば体格も大きくなりいつ何がきっかけで猛獣化するか分かりません。
ヒトは何世代もの間にさまざまなオオカミに対する経験値を積むことにより、比較的に従順で攻撃性のない種を選択し家畜化を進めたと考えられます。

ただ、どの時点でオオカミが犬へと進化したのかはよくわかっていません。世界各地に点在する約1万2000年前~3万5000年前の遺跡から、人間が居住していた住居跡や洞窟の中から犬の骨が見つかったり、また人間の墓に仔犬と共に埋葬されている痕跡が見つかったりしているため、この時期までには犬は人間の暮らしに溶け込んでいたことがうかがえます。

日本でも、平安時代にはすでに犬や猫を飼う風習があったと考えられています。
また、様々な古書書物には聖徳太子、藤原道長、徳川綱吉など歴史上の人物が愛犬家であったことが記されています。
このように、犬は古くから人間の生活においてかけがえのない存在として今日までともに暮らしてきました。

 そして時代は変わっても、人間と犬は互いに大切なパートナーとして暮らしていけるよう努めていかなければなりません。

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