ペットフード協会 2019年全国犬猫飼育実態調査によると犬の平均寿命は14.44歳。
また、小型になるほど平均寿命が長くなるという結果がでています。
犬を超小型、小型、中・大型の3つのグループに分けると、超小型犬の平均寿命の上昇率が特に高く、犬全体の上昇率を押し上げています。
長生きの要因として、飼育環境の改善とともに動物医療が発達したこと、またネット環境の充実に伴いクオリティーの高い情報を得やすくなったことなどがあげられます。
愛犬と過ごす時間が増えることはとてもうれしいことでが、その一方で、様々な病気にかかるリスクも増加する傾向にあります。
そのためには飼い主の日々のケアはもちろん、病気の早期発見や予防が重要になります。
日頃からスキンシップのなかで愛犬の身体をチェックしたり、散歩や日常生活の様子を観察してみましょう。

家庭でできる健康チェック

耳のニオイ

愛犬に顔を近づけたときに耳がくさいと感じたら、耳の中をチェックしましょう。
耳アカがたっまっているかもしれません。
犬にかゆがる様子がなく少しニオイがする、少しの耳アカ程度ならば、洗浄液を使って犬の耳をキレイにしましょう。
洗浄すれば菌の繁殖を押さえて、外耳炎の予防になります。
耳アカが細菌やカビ、寄生虫などに感染すると炎症を起こしたり、様々な耳の病気を引き起こす要因となります。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 悪臭がする
  • 耳をかゆがる・痛がる
  • 頭をふる
  • 耳アカの色が黒や黄色

主な病気

  • 外耳炎
  • 内耳炎
  • マラセチア感染症

目ヤニ・まばたき・眼振

目の微妙な変化に、病気がひそんでいることがあります。
目ヤニの量が多い、頻繁にまばたきをする場合、異常が考えられます。
涙の量が増えていないか、ドライアイになっていないか、傷やゴミはないか、充血していないかなど、確認してみなしょう。
また、眼振といって、自分の意識とは無関係に眼球が動いてしまう症状がある場合は、目の奥にある脳や神経の疾患が隠れている可能性があります。
早急に、病院で診てもらいましょう

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 目ヤニの量、涙の量が多い
  • 目が充血している
  • 眼振

主な病気

  • 緑内症
  • 前庭障害
  • 脳神経系の異常
  • 角膜炎
  • ドライアイ

鼻水

長期間、鼻水が続いたり、鼻水に血が混ざっていたり、ニオイがひどい場合、病気の可能性が考えられます。
病院に連れていく際には、鼻水をティシュなどでぬぐい、持参すると診断がスムーズになるでしょう。
ただ、犬は鼻水を舐めてしまうので病気に気づかない場合もあります。意識して観察するようにしましょう。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 鼻水に血が混ざっている
  • 鼻水のニオイがひどい
  • 鼻水の色が黄色や緑

主な病気

  • 鼻炎
  • ケンネルコフ

かゆみ

後ろ足で背中、お腹、耳の付近をかく、床に背中をこすりつけるなど、体がかゆいしぐさが頻繁にみられるようなら、
皮膚の状態を見てみましょう。
皮膚が赤くなっていたり、皮がむけていたり発疹フケがでていないか調べてみましょう。
原因としてノミやダニ、細菌のほか、食物アレルギーなど食べ物が起因する場合もあります。
まず、病院でかゆみの原因が何なのかをつきとめましょう。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 赤い発疹やニキビのようなできもの
  • 毛がぬけて皮膚がただれる
  • 頻繁にフケがでる

主な病気

  • アカラス症
  • 疥癬(かいせん)ダニ
  • アトピー・アレルギー
  • 濃皮症

皮膚の色

かゆみとは別に皮膚の色がいつもとちがうと感じたら病気の可能性があります。
皮膚全体にわたるのか、まだらに変化があるのか、どの場所に変化があるのか、どんな色に変化しているのかなど、症状によって病気に違いがあります。
また、犬は全身を毛に覆われていますので、皮膚の状態が分かりにくい点に注意が必要です。
日頃のスキンシップのなかで毎日チェックしてあげましょう。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 皮膚や粘膜に赤いつぶつぶ(点状出血)がみられる
  • 紫斑がある
  • 皮膚が黄色い

主な病気

  • 血小板減少症
  • 肝不全

咳が長期間続く、一度咳こむとなかなか止まらないといった症状がある場合、病気の可能性があります。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 長期間咳が続く
  • 首のあたりに腫れがある
  • 鳴き声がいつもと違う
  • のどに触られると痛がる
  • ゼイゼイと呼吸音が苦しそう

主な病気

  • 咽頭炎
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • 肺水腫

いびきをかく

パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は呼吸がしにくいつくりをしているため、いびきをかく傾向にあります。
呼吸が一定で、かるくいびきをかく程度なら問題はありません。
しかし、呼吸が一瞬止まってしまったり、いままでいびきをかいたことのなかった犬が急にいびきをかくようになった場合は危険な状態です。
肥満によって口の中にも脂肪がついてきます。脂肪で気道が狭くなり、呼吸が苦しくなる場合があります。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 口をあけて呼吸をする
  • ゼイゼイと呼吸音が苦しそう
  • 鳴き声がいつもと違う
  • のどに触られると痛がる
  • ゼイゼイと呼吸音が苦しそう

主な病気

  • 軟口蓋過長症
  • 咽頭喉頭内腫瘍
  • 気管虚脱

急激にやせる

短期間で急激に体重が落ちるばあいは病気の可能性大です。
通常の食事をあたえているにもかかわらずやせる場合、食欲がなくやせる場合、下痢などほかの症状がありつつやせる場合、それぞれの状況によって病気も違ってきます。
普段から体重をはかる習慣があればベストですが、やせている太っているの目安として、腰のくびれと肋骨付近を触った感触を確認してみてください。
腰に深いくびれがあり肋骨が浮き出て見える場合はやせすぎです。逆に太りすぎの場合は腰にくびれがなく、肋骨は強く押さないと脂肪がのっているため確認できません。日頃のスキンシップのなかで確認してみましょう。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 短期間で急激にやせた
  • やせるとともに嘔吐・下痢の症状がある

主な病気
 

  • 消化器系の病気
  • 内臓の腫瘍
  • 糖尿病
  • 嘔吐・下痢をともない食欲がなくやせてしまう症状は胃・大腸・小腸などの消化器系統の病気あるいは腎不全の可能性が高いです。消化不良で栄養が吸収できなくなり急激にやせる症状がみられます。
  • 肝臓の機能低下についても急激にやせる症状がみられます。
  • 内臓に腫瘍ができると食物から栄養吸収がうまくいかずにやせる傾向にあります。あわせて、発熱・貧血・リンパの腫れなんどの症状がみられます。
  • 糖尿病は食物に含まれた糖をエネルギーとして代謝できずに、おしっこと一緒に排泄してしまうため、食べているにもかかわらず、やせていくといった症状がみられます。

体のむくみ

患部を軽く押して、へこみがもどらない状態をいいます。
体内の余分な水分や老廃物が適切に排出されずに皮膚の下に過剰にたまるため、皮膚を押してももどらず、へこんだままになります。部分的に起こる場合、全身に起こる場合、それぞれ原因となる病気の種類が違います。
毛に覆われていることもあり見た目ではわかりずらいので、日ごろから意識して体全体を触ってみましょう。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 患部から膿がでている
  • 皮膚に赤い隆起やただれ
  • 体全体のむくみ

 
主な病気
 

  • アレルギー(部分的)
  • 化膿性炎症(部分的)
  • 心臓・腎臓・肝臓の病気(全体)
  • 甲状腺機能の低下(全体)
  • 心臓・肝臓・腎臓の病では抹消組織に水分がたまり、体全体のむくみの原因となります。
  • 甲状腺ホルモンは骨・筋肉・皮膚・内臓などの働きをうながし調整する役割をもっています。この甲状腺ホルモンの分泌が低下すると皮下にムコ多糖類という物質がたまりやすく体全体のむくみの原因になります。

  

お腹がふくらむ

食事後でもないのにお腹がふくらんでいる、ふくらみがひかない、などの症状がある場合、内臓が肥大している可能性があります。命にかかわる病気も考えられるため、すぐに病院で診察してもらいましょう。

要注意以下の症状がある場合は病院へ・・・

  • 腹部がふくらんでいる しばらくひかない、もしくは大きくなる
  • お腹をさわられると痛がる

主な病気
 

  • 腹水
  • 胃捻転
  • 尿路閉塞
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