前足でカリカリ音をたてて穴を掘る光景をよく見ますよね。家でもソファーや布団に穴を掘ろうとカリカリやってます。
そもそも、どうして穴掘りをするのでしょうか。

犬はなぜ穴掘りをするの?

巣穴づくり

 もともとイヌ科の動物には巣穴を掘って住む習性があります。実はもともと薄暗くて狭い場所が大好きなんです。
 なのではじめて犬を迎えたら、犬の家としてサークルやケージ置くよりも、ホントはクレートがいいんです。
 そのクレートの中でよくする行動が、ホリホリなんですが、決まって寝る前にします。
 これは、巣穴を作って自分の寝床を居心地よくしているんです。
 実際には、ホリホリしてもあまり変わらないように思うのですが、これはもう犬の本能なので優しく見守りましょう。
 歴史的にみて、犬は人との出会いから1万5000年ぐらい経っていますが、その本能はまだ犬の中に残っているんですね。

狩猟犬の本能

 テリアやダックスフントなどは、小動物を追う狩猟犬として品種改良された歴史があります。
 アナグマ猟に仕えていただけに穴掘りの行動は今でも狩猟犬の血として受け継がれているようです。 土の中から獲物や生き物、食べ物のにおいがすると、本能的にスイッチが入り穴掘りをしてしまいます。

大事なものを埋めるために掘る

 犬の先祖オオカミが生きぬくために捕えた獲物を穴に埋めて貯蔵していた行動が残っているものです。  土を掘って埋めたい物を入れたら、鼻先を使って土をかけます。

ストレス

 異常なまでに穴を掘る、例えばソファや布団が破れるほどにホリホリするとなると、何か別の理由が疑われます。
 犬にとって何か不満がある場合、それが生活環境から満たされていないのか、運動不足が原因で満たされていないのか、個々の犬によりますが、そうしたストレスも穴ホリの原因になります。

楽しいから掘る

 単に穴を掘ることを楽しく感じる犬は多くいます。
 どんな犬種でも穴を掘り、遊びのひとつとして楽しんでいます。

暇つぶしで穴を掘る

 暇を持て余している時に意味のない穴を掘ります。
 犬と接する機会、遊ぶ時間を増やしてあげましょう。
 同じ一つの行動が、状況が違えば、ストレスを表していたり、で楽しいから掘るであったり、退屈だから掘るであったり、犬の気持ちを理解するのも難しいですね。

常同行動

 意味のない行動をくり返す不安障害の一種に常同行動があります。
 同じ場所を歩き続けたり、脚や体の一部を舐め続けたり、自分の尾を追う行動を繰り返したり、散歩中に頻繁に後方を振り返り怯えていたりなどが挙げられますが、その中に穴掘り行動も含まれています。
 つねに一点に集中して視線をそらさず長時間掘り続ける、通常の穴掘り行動とは違った明らかにおかしいとわかるものです。
 何でもやりすぎはおかしいと思ったほうがいいでしょう。
 例えば前足を舐める行為も、自らをリラックスさせる行為として犬がよくとる行動のひとつですが、皮膚がただれるほど舐めるのは異常です。
 穴掘りも長時間やり続けたり、声をかけてもやめない場合は、常同障害の恐れがあります。
 普段から犬の行動をしっかり観察しましょう。

犬の穴掘りはやめさせるべき?

 穴掘りは犬が本能でやっていることなので、終わるまでさせてあげましょう。
 ただ自分の体を痛めるような、例えば爪を痛めてしまうほど掘るようであれば、やめさせるように対策を考えたほうがいいでしょう。
 犬の関心を何か別のものに向けさせるように普段のスキンシップや遊びに工夫をしましょう。
 ただし、叱ると、ストレスでさらに悪化しかねないので、対応に十分注意しましょう。

ストレスは大敵

 穴掘りが、どういった要因でなされているのか、大きく分けると「本能」と「ストレス」に二分されるでしょう。
 「本能」要因の穴掘りをどうとらえるかは、飼い主さんによって放置するかしないかの対応が分かれるかと思います。
 しかし、「ストレス」要因の穴掘りはしっかり対応すべきです。これは、穴掘りに限らず犬がストレスを訴える行動はほかにもあると思いますが。
 犬の性格、サイズ、犬種などから、「空間面積」「運動の質と量」「コミュニケーションの質と量」が、きちんと見合ったものかどうか考えてあげてください。
 犬のストレスを少なくするために、どうすればいいのでしょう。
 一度、日々の犬との生活を見直してみましょう。物理的な生活環境に問題があるのか、それとも生活の質(運動量、スキンシップの時間など)に問題があるのか考えてみましょう。
 そこに、何か答えがあるかもしれません。

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