シャンプーを選ぶポイントで最も重要なのは愛犬との相性です。
使って初めてわかることもあるので、商品説明や口コミだけで判断するのではなく、まず愛犬の毛質や肌のコンディションを把握することが大事になります。
犬のシャンプーには大きく分けて2種類あります。
『美容シャンプー』と『薬用シャンプー』です。
さらに、細分化すると、以下のような体系に分類されます。

美容シャンプー

比較的価格が安く種類も豊富に販売されているので、ペット用品を取り扱っている店舗でも多く取り揃えられています。
種類が豊富ゆえに、清潔に保つことをメインにするのか、毛にきれいなツヤや香りを求めるのかなど、飼い主さんが何を重要視するかで選択肢が分かれます。
犬種や毛の長さ皮膚の状態など愛犬の特徴を踏まえたうえで、それに合ったシャンプーを選択する必要があります。
その選択基準をみていきましょう。

一般シャンプー

♦コンディショニングシャンプー
個々の犬によって乾燥しやすかったり、脂っぽくなりやすかったり特徴があります。
小型犬のようにあまり室内から出ない犬は、エアコンなどの影響で乾燥肌になりがちです。
潤いのある皮脂を保つスキンケアタイプのシャンプーがいいでしょう。
シーズーやラブラドールなど、もともと皮膚の脂分が多くてベタつきやすい犬種については、皮脂をしっかりと落とすタイプを使用
するといいでしょう。
ロングコートの犬種には、毛のツヤや香りに特化したコートケアタイプのシャンプーがおすすめです。

トリートメント成分(ミクロシリコーン)が被毛をコートし、手触りよく毛づやに輝きをもたらします。
贅沢な美容液成分、ローヤルゼリー・シルクプロテイン配合。
洗浄成分の100%が植物生まれの低刺激性です。
皮膚、被毛をいためることなく汚れを完全に落としてくれます。泡立ちがよく、すっきりと仕上げます。
アボガドオイル配合、適度な油分の補給と皮膚のトリートメントをおこない、肌にやさしい仕様となっています。

♦リンスインシャンプー
シャンプー後のコンディショナーをしなくて済むので、水が苦手なワンちゃんに最適です。

リンス成分により、被毛をふんわりなめらかにしてくれます。
毎日洗っても安心の低刺激でやさしい洗浄成分で仕上げていますが、汚れやニオイもしっかり落としてくれます。
泡仕様で液だれしにくいので、目に入りにくい。洗いにくい顔まわりも簡単に洗えます。
泡立てる手間がいらないうえ、すすぎも手早くすむので、シャンプーに慣れていない子犬に最適です。
低刺激リンスインシャンプー。

♦クレンジングシャンプー
下洗い用シャンプーです。
フケや脂分が多いワンちゃんや、汚れがひどい場合に効果的です。

汚れがひどい場合やオイリーコート用・ホワイトコート用として確かな洗浄力の下洗いシャンプーです。
被毛と皮膚に優しい弱酸性(pH5前後)・無香料・無着色。

♦無水シャンプー
水を使わずに被毛をきれいにお手入れができます。水が苦手な犬や、体力のない老犬を清潔に保ちたい時におすすめで、舐めてしまっても安全な成分でできています。
洗い流すシャンプーとは違って刺激の強い界面活性剤などを含んでいないものも多くあります。
お散歩から帰ってきた時や、おなかまわり・足・顔等の部分的な汚れが気になった時、お食事後のお口まわりの汚れ取りなど、日常の簡単なケアに使うのにもいいでしょう。

水を使わず、簡単に愛犬のシャンプーが出来ます。
食品に使用を認められている成分100%で出来ているので、万が一、愛犬がなめても大丈夫です。
ヒアルロン酸配合で被毛や皮フにうるおいを与えます。

無添加シャンプー

皮膚に低刺激の成分や保湿効果のある天然成分が使われています。
オーガニックシャンプーとも呼ばれ、一般シャンプーと比べると肌に刺激が少なく皮膚にやさしいと愛犬家の間で支持されています。
しかし、成分によって肌への効果が異なるため、多種多様ななかでどれを選べばいいのか非常に迷います。

詳細:無添加シャンプーの選び方 まで

薬用シャンプー

薬用シャンプーは、その名の通り薬用成分が配合されたシャンプーで、皮膚疾患がある犬や、皮膚が弱い犬に適しています。
薬用シャンプーにも様々な種類があるので個々の犬にあったものを選択するようにしましょう。
最初は愛犬の様子を見ながら使用する必要があります。万が一、異常が見られた場合は、即時使用をやめて、獣医に相談しましょう。
♦薬用保湿シャンプー
多くの犬が格闘しているアトピー性皮膚炎に効果的です。皮膚の乾燥を防ぎ、潤いしっかりを保ってくれます。

新成分紅藻エキスとヒアルロン酸が皮膚や被毛に潤い効果をもたらしてくれます。
天然アロエベラが優しく皮膚を保湿し、フケを防止します。
泡が柔らかく細かになり、皮脂を落としすぎることがありません。
植物由来のナチュラルな香りが特徴です。

♦抗真菌シャンプー
真菌、細菌、白癬菌などに対して効果があります。

フジタ製薬 犬猫用 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー 200g
酢酸クロルヘキシジンを主成分とする殺菌用シャンプーです。
皮膚・被毛の洗浄や殺菌消臭に特化し、帯電防止の効果もあり汚れがつきにくく洗いあがり上々です。
フェノール系の消毒剤で、細菌・真菌・ウィルスなど広い抗菌作用を持ったクロルヘキシジン配合。
そのうえ、毒性や刺激性が低く、低濃度でも殺菌効果があり、一般細菌には通常濃度0.5%で使用されています。
主成分の酢酸クロルヘキシジンがカビ・細菌などを殺菌消毒して、ペットの皮膚・被毛を清潔に保ちます。また、コンディショニング成分の配合により、仕上がりもふんわり、香りもさわやかです。低刺激なので皮膚が弱いペットにも安心して使用できます。

このように、薬用シャンプーには様々な種類があります。愛犬のお肌を整えるのに最適なものを選択しましょう。

シャンプー成分表の見方

シャンプーは何でできているのでしょう。
おもに下の3つの成分からできています。
■主成分  界面活性剤 皮膚・被毛の汚れを落とす働き
■補助剤  界面活性剤の働きを促す働き
■添加剤  香りや質感など主体となる汚れを落とすこと以外の付加価値的な働き

シャンプー剤を選ぶポイントとして一番重要なのが、主成分が何なのか、どんな界面活性剤が使用されているのか、なのです。

➀界面活性剤の洗浄力が強い
洗浄力が強いと、汚れが落ちやすいが、皮膚に刺激が強いのでアトピーなど皮膚の弱い犬には適しません。また、頻繁にシャンプーをすると炎症をおこしやすいので、常にきれいに保ちたいというこてであれば肌に優しい洗浄力の弱いシャンプーで短いスパンでシャンプーをしてあげるといいでしょう。
汚れがひどく長い間シャンプーをしていないということであれば、洗浄力の強いものでしっかり汚れをとってあげましょう。ただし、皮膚・被毛ともに油分が落ちてしまっているので、コンディショナーでケアしてあげてください。

➁界面活性剤の洗浄力が弱い
洗浄力が弱いと、汚れが落ちにくくなります。低刺激で皮膚にの被毛にも優しく、保湿力も高いのですが、洗浄力が弱いので何か物足りなさを感じるかもしれません。しかし、短いスパンでシャンプーしている飼い主さんには最適です。
また、皮膚炎や乾燥肌の犬にも、低刺激のシャンプーの使用をおすすめします。洗浄力の強いものでゴシゴシ洗うと、皮膚に負担が大きいのでより炎症が悪化する可能性があります。

このように、どちらが良い悪いではなく、個々の犬の状態をまず把握しておきましょう。そして、その状態にあったシャンプーを選ぶといいでしょう。
次は、界面活性剤の種類を見てみましょう。その種類から洗浄力の強さの目安が分かります。

イオン性界面活性剤

アニオン(陰イオン)界面活性剤

汚れを落とす力に優れ、泡立ちよく多くのシャンプーに使用されています。
主に、高級アルコール系・石けん系・アミノ酸系の3つがあり、それぞれ特徴が異なります。
➀高級アルコール系界面活性剤
ラウリル硫酸ナトリウム
ラウレス硫酸ナトリウム
ラウレス硫酸アンモニウム
スルホン酸ナトリウム
ラウレス硫酸マグネシウム

■特徴
洗浄力がとても強い。
必要な皮脂まで落としてしまい、皮膚・被毛がパサつく傾向にあります。
タンパク変性作用があるので皮膚に刺激が強く、皮膚炎や乾燥肌の犬にはおすすめしません。
すすぎ残しをしやすいので、目や口など粘膜や傷口に入ると健康を害する恐れがあります。
脂っぽく皮膚・被毛がべたついている場合や汚れが激しい場合には適しています。

➁石けん系
脂肪酸ナトリウム
脂肪酸カリウム

■特徴
生物分解性が高い(自然界で分解しやすい)ので、環境に優しい成分です。
洗浄力が強く、皮脂を取りすぎる傾向があります。
アルカリ性は、タンパク変性作用があるので皮膚に刺激が強く、皮膚炎や乾燥肌の犬にはおすすめしません。

➂アミノ酸系
ココイルグルタミン酸(ナトリウム カリウム TEA)
ラウロイルグルタミン酸(ナトリウム カリウム TEA)
ココイルメチルアラニンナトリウム
ココイルアラニンTEA
ラウロイルメチルアラニン(ナトリウム TEA)
ココイルグリシン(ナトリウム カリウム TEA)
ココイルメチルタウリンナトリウム
ラウロイルメチルタウリンナトリウム
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム

■特徴
アミノ酸に脂肪酸とアルカリ剤を合成することで作られます。
低刺激で皮膚・被毛に優しく、保湿力が高いのが特徴です。
洗浄力が若干低いので、仕上がりに物足りなさを感じる場合があります。
ほかの界面活性剤よりも原材料価格が高いため、シャンプーとして比較的高価になってしまいます。

カチオン(陽イオン)界面活性剤

ラウラミンオキシド
塩化ベンザルコニウム
ベヘントリモニウムクロリド
ステアラミドエチルジメチルアミン
ラウラミンオキシド
■特徴
パサつきゴワつきをなくし、被毛に柔軟性をもたらします。トリートメントやコンディショナーに使用されています。
刺激性は強く、皮膚に直接つけてはいけません。
すすぎをしっかりしないと残留してしまいます。べたつきや炎症の原因になりますのでしっかり洗い流す必要があります。

両イオン界面活性剤

ラウラミドプロピルベタイン
コミカドプロピルベタイオン
ココアンホ酢酸ナトリウム

■特徴
洗浄力は弱めですが、アミノ酸系よりもさらに低刺激です。
薬用シャンプーやベビー用シャンプーに使われています。

非イオン性界面活性剤

アルキルグルコシド
デシルグルコシド

■特徴
泡立ちがいいのですが、洗浄力が極めて弱く、低刺激です。安全性は高いです。
ほかの成分と混合して使う場合が多いです。

このように、界面活性剤には多くの種類があります。
各メーカーはこれらをバランスよく配合することで、目的に応じたシャンプーを製造しています。
成分表の最初に明記されている成分が一番多く配合されていますので、その種類と順番が個々のシャンプーの特徴を表しているといっていいでしょう。
今、使用しているシャンプーを見てみましょう。
いかがでしたか?今、どういった特徴のシャンプーをお使いですか?

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