様々な事情によりどうしても愛犬を手放さざるおえない場合、どう対応すればいいのでしょうか。
愛犬への最後の責任としてしかるべき対処法について考えてみたいと思います。

犬が飼えなくなってしまった理由とは

飼い主の体調がわるくなってしまった

飼い主が病気になり入院するケース、自身が病気で体力面で犬の世話をする自信がなくなってしまったケースなど、飼い主自身の体調によって飼えなくなることはよくあることです。
特に飼い主が高齢者の場合こうしたケースは考えられるでしょう。
決して高齢者の方はペットを飼ってはいけないということではありません。
毎日の暮らしが単調になりがちな中で、ペットと共に暮らすということは、生活に彩をもたらしてくれます。
万が一、最後まで飼うことが難しくなった場合、飼い主と愛犬お互いが幸せになれるようなかたちを模索しましょう。

引っ越し先がペット禁止だった

よくあるのが、突然の引っ越しで犬が飼えなくなるケースです。ペット可の物件は増えつつありますが
家賃はペット不可の一般的な物件に比べて1割から2割程高い傾向にあります。また退去時の条件が厳しいのも特徴です。
例えば入居時に壁紙など、原状回復の修繕を無償で行うというような誓約書を書かなければいけないこともあります。
またそれ以外にもペットが汚してしまった壁や床は敷金で修繕されますので、人だけの賃貸利用に比べて敷金の返金額が少ないのが現状です。
そうした現実から、自身にあう物件が見つからず愛犬を手放す決断をせざるおえないといったケースもあります。

老犬になり介護が必要になった

老犬になると、人間と同様に介護が必要になる場合があります。
例えば、決まった場所で排泄ができなくなる、自分で食事がとれなくなる、歩くのに補助が必要になる、寝たきりになる、視力や聴力の衰えにより飼い主の存在を感じることが出来なくなってしまう、
認知症の発症による徘徊や夜鳴きをするなど、今まで出来ていたことが出来なくなると、犬自身も不安になり急に甘えたり逆に狂暴になったり夜鳴きをしたりな等々、精神的に不安定な状態になります。
症状がひどくなると、面倒が見切れないといった場合もあるようです。

どうしても犬を飼えなくなってしまったら・・・

動物愛護管理法
家庭動物等の飼養及び保管に関する基準
第1 一般原則 1
家庭動物等の所有者又は占有者(以下「所有者等」という )は、命あるものである家庭動物等の適正な飼養及び保管に責任を負う者として、動物の健康及び安全を保 持しつつ、その生態、習性及び生理を理解し、愛情をもって家庭動物等を取り扱うと ともに、その所有者は、家庭動物等をその命を終えるまで適切に飼養(以下「終生飼 養」という )するように努めること

このように動物愛護管理法では原則最後まで飼うように努めましょうと記されています。
しかし、諸事情によりどうしても飼えなくなってしまったら、新しい飼い主さんを探す努力をしましょう。

最初に、保健所(動物愛護センター)に連れて行くのはやめましょう。
引取り後、数日の保管期間ののちに、処分されてしまいます。迷子犬のような特別な事情がない限り長期間の保管は考えにくいでしょう。
※各市町村に点在する保健所では、ある一定期間の保護がみとめられますが、それを過ぎると各都道府県にある動物愛護センターに移されます。
また、動物愛護センターで一定期間保護されたのち、こちらでも引き取り手がなければ殺処分されるという流れです。
保健所・動物愛護センターでは、保護されている期間内で一定数の収容犬の情報や里親募集は出しますが、その期間を過ぎますと処分されます。
保健所と動物愛護センターはどちらも各地方自治体と厚生労働省の管轄下で、つまり公の機関によって管理されています。

身近な知人友人にたずねてみる

まず、身近な近所の方や知人友人に協力をお願いし、少しでも引き取ってもらえる可能性がないかを模索しましょう。

かかりつけの動物病院に相談

かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
里親を募集の案内をホームページや地域の掲示板等から発信するこころみをされている動物病院が少なからずあります。
事情をしっかり伝え、理解を得られれば協力していただけるかもしれません。

里親募集サイトの利用

近頃では、ネットで里親応募者と里親募集者をつなぐサイトがあります。
ただ、サイトごとに譲渡に関する手法や書類の準備などルールにちがいがありますので、事前に細かくチェックする必要があります。
何より、自身で里親の選定を行う必要があります。早く里親を探してあげたいという思いが先行するあまり、安易に譲渡を進めないことが大切です。
実際にお会いしてこの人なら幸せにしてくれると確信できた時に譲渡を決定するといいでしょう。

動物愛護団体・保護団体に相談

動物愛護団体などに一時預け、その間に里親をさがしてもらうことになります。
事前に施設を見学してみましょう。預ける場合にはお金がかかります。
※個々の団体によっては人員・飼育場所等の関係により受け入れが難しい場合もあります。

犬を飼うことは犬の一生に責任をもつということ

犬を飼うことってどういうことなんでしょうか?
はじめて迎え入れたときのことを思い出していただきたいのです。
新しい家族ができた喜びであったり、散歩に出かけたり、一緒遊んだりこれから起こるであろう日々のワクワク感みたいなものを感じたはずです。
また一緒に生活する中でも、私たちの心にいろどりや癒しを与えてくれた大事な存在なはずです。
もし、どうしても飼えない事情がある場合は、最後まで愛犬の幸せを最優先に考えてあげてほしいと思います。
たとえ、一緒に住めなくなったとしても次に命をつなぐという、飼い主として最後の使命があるはずです。
彼らの命に、彼らの一生に、責任をもって行動しましょう。

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